神楽のお話し
2022/01/25 【結婚式 (ceremony)】 セレモニーコーディネーター
セレモニーコーディネーターの高橋です。
エスタシオン・デ・神戸の神前式において神楽舞がございます。
神楽舞と言っても色々あるそうで、その中から当館で
行っている舞は豊栄舞(とよさかのまい)と言います。
そもそも神楽舞の起源は何かというと
『天の岩戸(あまのいわと)』のお話しになります。
古事記、日本書紀に書かれてあり、子どもの頃、昔話として
聞いた、絵本で見た、という方もいらっしゃるかもしれません。
簡単に言うと天照大御神(あまてらすおおみかみ)が
天の岩戸という洞窟?に閉じこもってしまい、
そのせいで世の中は真っ暗になってしまいました。
いくら声をかけてもお願いしても出てこないので
困った他の神様があることをします。
それは踊りの上手い神様が踊ってそれを見て他の神様が
大いに盛り上がる、ということ。
自分が隠れて世の中は暗くなっているのに何がそんなに楽しいのか、
天照大御神は気になって仕方ありません、様子を見ようと岩戸を少し開けます。
それを逃さずに力持ちの神様が力いっぱい岩戸を開け、また世の中は
明るくなった、というお話し。
その踊りを踊ったのが天鈿女命(あめのうずめ)という女神で
巫女のルーツと言われています。
なので、神様が楽しむと書いて神楽というわけです。
豊栄舞は別名、乙女舞とも言うそうで、神楽には男性が舞う
朝日舞というものもあるそうです。
豊栄舞は自然の生命力の素晴らしさを歌っているので
新しい家庭を築かれる新郎新婦にふさわしい舞と言えますね。