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世紀の大修復工事が完成しました

2017/04/27 【Close up エスタシオン】 古賀野 正幸

いよいよピアノ復元修理の完成に近づき、3か月間かかったゴールデンスタインウェイ
世紀の大修復も弦を張り、音が出る状態に戻ろうとしております!

こちらの修復している写真はピアノの弦をまくためのピンを打ち込み、音の調整をしている作業風景です。

1mmから0.5mm程度ネジを動かす作業を繰り返し、締め上げたり緩めたりして
音が出るように調整する作業は本当に根気のいる作業です。

マイスターいわく、このような作業は男性がした時より女性が調整をした方が、
優しい音色になると言われてました。
女性は微妙な変化を感じる力が男性より長けてるらしいです(^^)

 黒く見えてるピンは、当時と同じものを使用しピンホールの形が変わらないよう
忠実に当時の復元にこだわりました。

こちらはハンマー部分!
音が鳴る仕組みは、このハンマーで先ほどの弦を弾ませて音が鳴ります。
この仕組みは、125年経っても基本的な構造は変わっていないとの事
本当にこれが125年前に出来ていたのは驚きです。
今回は、消耗品部分であるハンマーのフェルト部分は新しくハンドメイドで
作り直しました。

作り直したハンマーは現在市販されているピアノのハンマーより全体的に
2ミリ程度小さいとの事

この2ミリ小さくなる事で、鍵盤をたたいた時の音の感じ、連打した時の
跳ね返りなど、当時の微妙なタッチが再現さるそうです。
スタインウェイ社のビンテージピアノ専門のビルダーさんだからこそ、
ハンマーの大きさにこだわる所はさすがです!


この鍵盤をとりつけたら音が鳴りいよいよ完成です!

 

工期3ヵ月間の世紀の大修復が無事に完了し
見事に125年前の音とタッチが復元されました!

 

この機会に椅子も修復を行いました!

椅子も約3ヵ月間の期間を掛け、京都の有名な美術品などを復元する
復元専門の職人さんの手によって見事復元されました!

次回は椅子の復元のお話をさせて頂きます!

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