『埴生の宿』のお話し
2021/02/21 【神戸 結婚式場】 セレモニーコーディネーター
セレモニーコーディネーターの高橋です。
歌は心を潤してくれる、文化の極みだよ。という言葉もあるように
音楽、歌はいいものですね。
![](https://www.estacion.jp/wp/wp-content/uploads/2021/02/t_music_sing01.jpg)
個人的には誰のファンとか、普段よく音楽を聴くタイプでは
ありませんが、仕事がら結婚式、披露宴で音楽に接してきたおかげで
たくさんの音楽を聴くことができました。
心のこもった言葉も勿論素晴らしいですが、音楽は一瞬でその場の雰囲気を
作り上げることができます。
ここでタイトル『埴生の宿』ですが、皆さんはご存じでしょうか?
古い古い歌なのでご存知ない方もいらっしゃると思いますが、
歌詞もメロディーもとても良い歌なので一度聴いてみてください。
もともとはイングランド民謡になるのでしょうか、『Home, Sweet Home』
という曲です。
明治時代に日本語の歌詞がつけられたのでちょっと難しいですが
それがまた何とも言えない良い趣です。
私は映画『ビルマの竪琴』で知りました。映画は太平洋戦争の物語ですが
ビルマ(現ミャンマーですね)で日本兵がイギリス兵に囲まれたときに
観念して最後の思い出とばかりにこの『埴生の宿』を歌います。
するとその曲を聴いたイギリス兵も一緒に歌って戦いが一時的に中断する、
という感動的な場面です。
歌詞を要約すると、埴生(粘土製)のみすぼらしい我が家だけれども
立派な宮殿はうらやましくない、何と言っても我が家が一番だ、という
内容です。
遠い異国で戦争をする両国の兵士に歌詞が刺さった、というわけですね。
結婚式でこの歌を歌われたこともあり、何と言っても我が家が一番、と
言える家庭を皆さん築いていただきたいな、と思った次第です。
セレモニーコーディネーター
高橋